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§鑑定眼を磨く
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.....蘭鋳の優劣をおもに、体型・鱗並び・泳動作・色柄などによって格付けし、そのランクを品評会では、相撲でいう大関、立行司、取締などと表現します。(その品評会の内での格付けであり、絶対的一位はないという意味で横綱は存在しないとされています。).....      .....宝石の鑑定に勝るとも劣らぬ知識と観察力がものをいう世界です。熟練を要しますが、基礎知識をしっかり身につけて多くの良魚をじっくり眺めることにより、自然と鑑定能力が身についてきます。.....     .....品評会での審査基準にもいろいろありますが、専門的で抽象的な側面も多く、また審査員の趣向にもいろいろあることは否めない事実です。ただし、基本となる考え方や鑑定法というものはあります。そこで、きわめて初歩的で基礎的な鑑定知識について下記にまとめてみました。(基礎とはいうものの、かなり詳しくポイントを押えたつもりですが)もっと詳しく知りたい方は書籍などでお調べください。.....      .....尚、蘭鋳の観賞法は、本来、ホーローのたらいなど浅い容器に入れて上から眺める観賞魚(上観)であり、品評会でも上からの審査となります。また、.....色柄はあまり明確な基準のある審査対象とは言えません(昔は関西地方で少々の体型の悪さより色柄に重きを於いて催される会派もあったそうです)が総体的なバランスを観るという点で、より芸術性を高めてくれることは事実で審査員の美的感覚にも十分に影響を与える要因であることは否めない事実ですので、後述の色図柄もご参照下さい。


<基礎知識>

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*各部位の名称
上から見て、左右対称であることが基本体型

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*背の形
「つげぐし」のような、なだらかな弧が理想形

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*尾の形
三つ尾四つ尾桜尾はどれも正当な尾形
尾肩は、弓なりで「前がかり」あるが良

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*尾付け
尾筒と尾鰭の付き方にも良否あり

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<不正体型>
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*腰・尾筒の不正

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*背の不正

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*尾の重大な不正

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*尾の不正

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*体全体の不正(左右非対称性は不良魚)

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<優良素質>
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*鱗の並び
 肌理(きめ)が細かく、整然と並ぶものが良

*泳ぎの作動

    泳ぎが軽やかでスムーズなこと=「裾さばきがいい」=「裾味がいい」「泳ぎの腰がすわっている」などと表現し、逆に泳ぎが重くブラブラと踊るものはダメです。蘭鋳の評価で体型以上に重要な評価対象です。なぜなら、蘭鋳はあくまで生き物であり、どんなに美しい体型であっても動きの悪いものはだめなのです。

*品位

    魚に品位が漂うこと=>やや抽象的にすぎますが、写真や実際の品評会で数多くの入選魚をよく観察し、総合的かつ芸術的な鑑定眼を磨くしか方法はありません。たとえば、目つきが鋭く肉瘤の厚みが太いとか、裾さばきが軽やかで優雅なこととか、色柄が絵画のように美しいとか、飽くまで全体的なその魚のもつ雰囲気です。

*魚の太さ

    ただの肥満体では嫌われる、とよく言われますが、やはり痩せた貧弱なものよりも、ずっしりとした太みのある魚が好まれることは否定し難い事実です。とくに背幅が太く、その太みが尾筒まで続いていて、尾筒が先細りしないのが良しとされ、背幅はあっても、尾筒で先細りしているものはあまりよくありません。また尾皿も大きいものが良いです。

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<頭の型>
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*肉瘤(にくりゅう)

    蘭鋳の頭部は、「かしら」といわれ、祭りの獅子の頭のように肉瘤が頭全体に発達したものを「獅子頭(ししがしら)」、頭の上の瘤(こぶ)が良く発達し、とくに大きくなったものを「兜金頭(ときんがしら)」、目下より鼻先へ瘤が発達し、まるで伝説のいきものの竜を思い起こさせる「竜頭(たつがしら)」があり、あくまで肉瘤の形状的な特徴をしめしているに過ぎず、要はどの部位のコブがよく発達しているかで決定付けられる特質であり、どれがどれに優るという問題でなく、あくまで個人の好みの問題です。全体的によく肉瘤が発達していて体よりも頭のほうが大きくはみ出している(鰓深い)ぐらいがよく、上観で平面的には、獅子頭か竜頭の二つに大別できます。

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<色柄>
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*基本は赤と白
猩々>素赤>赤勝更紗>白勝更紗の順での配色が多い

猩々(しょうじょう)

頭頂から尾先まで全て赤

素赤(すあか)

尾鰭以外はすべて赤、尾先のみ白

更紗(さらさ)

赤と白の混色

赤勝更紗(あかがちさらさ)

更紗で赤が優勢

白勝更紗(しろがちさらさ)

更紗で白が優勢

<色図柄>

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